深川家住宅(Fukagawake House)
深川家は、旧小城城下と鎮守の祇園神社を結ぶ参道沿いに位置する旧造り酒屋の町家です。裏の土蔵で酒造りが行われ、主屋の一角を占めていた店頭で、酒の 小売りが行われていました。深川家がある上町・中町・下町は、江戸時代前期の寛永年間に小城鍋島藩初代鍋島元茂 によってつくられたとされています。この三町では、祇園川の清流を3本の水路によって取り込み生活用水にあてるなど、江戸時代の都市計画もうかがわせます。
主屋の建築は江戸時代末期と推定され、主屋と土蔵が渡り廊下でつながっています。外観は真壁で、二階両端の戸袋を白漆喰で塗り込めていています。

中庭は昔の面影を残しながら近代的な庭に改装され、カフェやイベントなど行われている。

内部には「ざしき・ぶつま・ちょうば・みせ・どま」があり、町家らしい構造を現代風に改装されている。
DATA
- 国登録有形文化財(佐賀県遺産)
- 住所:佐賀県小城市小城町上町877