ムツゴロウとシオマネキ(Mudskipper&Siomaneki)

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ムツゴロウは、スズキ目・ハゼ科に属する魚の一種で潮が引いた干潟の上で生活する魚として知られ、有明海・八代海を含む東アジアに分布します。軟泥干潟に1メートルほどの巣穴を掘って生活します。満潮時・夜間・敵に追われたときなどは巣穴に隠れますが、昼間の干潮時には巣穴から這い出て活動します。干潟では胸びれで這ったり、全身で飛び跳ねて移動する。直径2メートルほどの縄張りを持ち、同種だけでなく同じ餌を食べるシオマネキとも激しく攻撃して追い払います。 旬は晩春から初夏で、漁は引き潮の間に行われる。逃げるときはカエルのように素早く連続ジャンプするので、捕えるのは意外と難しい。巣穴に竹筒などで作った罠を仕掛けて巣穴から出てきたところを捕獲する「タカッポ」や、巧みにムツゴロウをひっかける「むつかけ」などの伝統漁法で漁獲される。肉は柔らかくて脂肪が多い。新鮮なうちに蒲焼にするのが一般的で、ムツゴロウの蒲焼は佐賀県の郷土料理の一つです。
潮の干満差が大きく、平均5mであり、最大で約6mにも達する。あたり一面に日本最大の干潟が現れる。
海遊ふれあいパークは、ムツゴロウややシオマネキの保護地区で観察もできる。
(海遊ふれあいパーク:芦刈町永田3033番地1)
  • ムツゴロウ:干潮時の干潟で活動するトビハゼ、トカゲハゼ、同じく干潟表面の珪藻を食べるタビラクチなどと共にオキスデルシス亜科に属する。
  • シオマネキ:オスの片方の鋏脚(はさみ)が大きくなることで知られる分類群である。日本ではこの中の一種  に「シオマネキ」の標準和名が充てられる。

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