深川家住宅(Fukagawake House)

 

小城市にある深川家住宅(ふかがわけじゅうたく)です。

 

場所は須賀神社や村岡屋総本舗の近くで旧小城城下と祇園神社を結ぶ参道沿いにある、白壁の外観が特徴のレトロな建物です。

目次

深川家住宅とは?

もともと江戸時代の中頃から造り酒屋だった由緒ある家柄で、今でも当時の町屋の雰囲気を伝えています。

 

こちらは事前に予約いただくと見学できるとてもレアなスポット。

 

現在の建物は江戸時代末期頃のもので、お酒の小売りをしていた母屋と、酒造りが行われていた土蔵が渡り廊下でつながれています。

 

玄関を入ると、昔懐かしい土間の空間が広がっています。

 

内部は歴史を感じる重厚な造りで、土間や座敷、板の間など、江戸時代の雰囲気がそのまま残されています。

 

重厚感のある梁(はり)や格子戸、年季の入った古道具の数々を観賞できます。

和の空間が広がる日本庭園

土間を抜けると庭につながっていて、風情のある和モダンな景色が広がっています。

 

きれいに手入れされたお庭で、中央には祇園川から引いてきた小さな川が流れるようになっていて、岩石で北斗七星を表現した一画も見どころのひとつです。

古民家スペースでゆっくり休憩

座敷と板の間はテーブルのコーナーがあり、古い町屋の落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと休憩できます。

館内ではギャラリーやイベントも

かつて日本酒の販売を行っていた一画は、時折ギャラリーやイベントスペースになることも。

 

陶器や和紙など、佐賀のモノづくりの魅力を発信するギャラリーや、母屋の1階では不定期にジャズなどのコンサートや各種ワークショップ、展示会など多くのイベントを開催しています。

 

古民家を改装した1階スペースでは、小物やアクセサリーなど手づくり作品を多数販売中です。

まとめ

昔ながらのレトロな雰囲気を残した「深川家住宅」

 

一時期は空き家となって取り壊す予定もありましたが、その歴史的な価値の高さから保存が検討され、NPO法人「佐賀県CSO推進機構」の再生プロジェクトにより2012年にリニューアルされました。

 

お庭がひろがるタタミのお部屋や落ち着きのある庭園など、多くの方々に利用される古民家スポットです。

DATA

  • 名称:深川家住宅 揚羽の蝶 ふかがわけじゅうたく あげはのちょう
  • 住所:小城市小城町上町877
  • 国登録有形文化財(佐賀県遺産)
  • 時間:10:00-16:00 (第2・第4日曜 休み)

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