牛津町の玄関口にある「JR牛津駅」です。
こちらは佐賀と長崎を結ぶ長崎本線の途中にあります。
牛津(うしづ)とは?
牛津のまちはむかし、牛津宿(うしづしゅく)と呼ばれ、江戸時代には長崎街道の重要な宿場町として繁栄しました。
さらに牛津は有明海に面した港町で、全国各地の物資が有明海から牛津川をさかのぼる船によって運ばれたため、交通の要衝としても発展。
小城支藩のお米や、佐賀の物資を扱う卸問屋が多く集まり、「西の浪花」「九州の大阪」と呼ばれるほど商人の町として栄えていました。
写真は今でも牛津駅に残る「牛津、津でもち、駅でもち、町の栄えは店でもつ」のキャッチコピーのモニュメントです。
また、牛津商人として有名なのが、佐賀の人ならみんな知っている!?佐賀の街中にある唯一のデパート「玉屋」創業者の田中丸善蔵氏です。
牛津町には玉屋でパートの前身、田中丸商店の時代から使っていた赤レンガ倉庫が今も残り、牛津のシンボルとなっています。
そんな牛津駅の駅舎も赤レンガ倉庫をモチーフに、昔の面影が残るレトロ調の建物になっています。
駅には「牛津町産業展示館」も併設
待合室の奥には牛津が栄えたなごりとして、地元の企業や産業について紹介する展示コーナーがあります。
【友桝飲料】
明治35年の創業で、こどもびぃるなど子供に人気のおいしい炭酸飲料をつくっているメーカーです。
【森山製帽所】
牛津町で3代にわたって続く、佐賀県内で唯一の「麦わら帽子」を手づくりする工房です。
【牛津蒲鉾】
約90年ものあいだ、かまぼこや天ぷら、しゅうまいなどの製造と販売をしているメーカーです。
【城島旗染工】
鯉のぼりや旗など、日本古来の文化を昔ながらの技法で染め上げる工房です。
その他にも、牛津町は製紙関連や機械器具などの製造を行うメーカーも多く、さらに小城エリアにはようかん屋さんや鯉料理屋さんも多数あります。
かつての宿場町を伝える陶板パネル
駅前ロータリーの近くにある陶板パネルには江戸時代、かつての宿場町として人の往来がさかんだった様子が描かれています。
長崎から江戸に向かう多くの人たちの中には、巨大な象(ゾウ)!?や南蛮人の姿も、、、
日本に初めてゾウが来たのは、江戸時代の8代将軍、徳川吉宗のころ。
享保13年(1728) にベトナムから日本にやって来た際、江戸に向かう道中では、街道の人々は象を見てとても驚いたことが記録に残っています。
まとめ
牛津の玄関口にある「牛津駅」
「西の浪花」と呼ばれた、かつてのにぎわいを今に伝えるレトロな駅舎で来られた方々をお迎えします。
DATA
- 名称:牛津駅 うしづえき
- 住所:佐賀県小城市牛津町柿樋瀬1128
- 電話:0952-66-0049
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