ー 全4回の各地での市民対話を終えて。次は実装フェーズへ ー
2026年2月19日、
小城市芦刈保健福祉センターひまわりにて
「おぎ観光にぎわいラボ vol.4(芦刈編)」を開催しました。
小城町・牛津町・三日月町に続く最終回。
これにて旧4町すべての対話が完了しました。
■ にぎわいラボとは
にぎわいラボは、
「観光協会が決める観光」ではなく
「地域と一緒につくる観光」へ転換するための対話の場です。
各地域の住民の声を直接聞き、
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地元の人しか知らない資源の棚卸し
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今後取り組むべき事業の方向性整理
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小城市各エリアごとの個性の再発見
を目的として開催してきました。
■ 芦刈で見えた“強み”
今回の対話で再確認された芦刈の魅力は、
単なる「干潟」や「特産品」ではありませんでした。
① ムツゴロウ王国という“誇り”
かつて全国に知られたムツゴロウ王国。
その記憶はいまも地域の誇りとして残っています。
世界唯一の保護区という希少性は、
エコツーリズムや環境教育の分野で大きな可能性を持っています。
② ヨソ者を歓迎する土地柄
干拓の歴史の中で、多様な人を受け入れてきた芦刈。
「外から来る人を拒まない」
この気質は、体験型観光において非常に重要な資質です。
③ 一次産業そのものが観光になる
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海苔の加工現場
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潮の満ち引きを利用した川上り
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希少な住ノ江カキ
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干潟の生き物観察
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いちご農家の現場
特別な施設ではなく、
“日常の営みそのもの”に物語があります。
■ 課題として挙がったこと
対話の中では、前向きな意見とともに課題も共有されました。
・伝統行事の発信不足
御田祭り(あかちゃん相撲)など魅力ある行事も、
外に届いていないという現状。
・点在するプレイヤーの連携不足
個々の事業者の熱意は高いが、
1日回遊できる導線設計が弱い。
・次世代への継承
地域の物語や誇りを、子どもたちへどう繋ぐか。
■ 全4回を通して見えてきたこと
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どの町にも語られていない資源がある
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ハードではなく「人」が主役
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観光協会の役割は“繋ぐこと”
にぎわいラボは、
地域の魅力を再発見するプロセスであり、
観光の方向性を再設計する時間でもありました。
■ これから
集まった声をもとに、
観光協会では以下の方向性で検討を進めていきます。
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発掘された資源の可視化と整理
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体験型・ソフト事業の企画化
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旧4町をつなぐモデルルートの検討
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地域プレイヤーとの継続的な協議体制の構築
今後はニューツーリズム部会での検討を経て、
具体的な事業提案へと進めていく予定です。
■ 最後に
4町を巡った対話は完了しました。
しかし、これは終わりではありません。
“地域の声をどう形にするか”
そのフェーズが、いま始まります。
引き続き、市民の皆さまとともに
小城らしい観光のかたちを模索していきます。